悪いニュースはどうしても続いてしまうものなのでしょうか?

前回の記事でトリプルエー投資顧問(AAA投資顧問株式会社)への行政処分について取り上げましたが、時を同じくして、株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)に対して行った検査結果が金融庁サイト内にある証券取引等監査委員会のページで発表されています。

どうやら株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)も行政処分を受ける事になりそうですね。

株プロフェットはリスティング広告を出していましたので、この広告を見て「株プロフェットを利用すれば儲かる」と思い、会員登録した人もいらっしゃる事でしょう。

そんな会員への裏切りとも受け取られかねない行為は、一体どの様なものだったのか!?

詳しく調べていきたいと思います。

管理人管理人

尚、株プロフェットについては以前、「株プロフェット 詐欺検証」という記事を書いていますので、併せてご参照下さい。

株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)の法令違反行為

関東財務局長が株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)を検査した結果、法令違反行為が認められたとの事(FIP投資顧問株式会社に対する検査結果に基づく勧告について[https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2019/2019/20190312-2.htm] ← リンク切れ)。

どの様な法令違反行為があったのか見てみると、1つ目は誤解を生む表示行為

具体的には、2018年9月から2018年11月に渡り約20,000人の無料会員に対して、買い推奨実績のある銘柄を投資助言後の一部期間だけの株価上昇率を取り出し、助言後に短期間で急騰した様に見せかけていたそうです。

この表示を目にした会員からすれば、「株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)は短期急騰銘柄の情報提供に自信を持っている」と判断するかもしれませんし、確かに誤解する可能性は極めて高いでしょうね。

金融商品取引業者が実績の良い部分を切り取っているなどと、誰も考えないと思います。

投資顧問契約を結んだ会員の中には、何かしらの違和感を持った人がいたかもしれません。

そして2つ目は、前代表によるFIP投資顧問株式会社の資産の私的費消等

その額はなんと3,400万円にもなるらしく、尋常ではない使い込みっぷり。

FIP投資顧問株式会社としても堪ったものではないと思いますが、なんとこの事実を隠して決算書類等を提出していたとの事。

組織ぐるみの隠蔽体質が浮き彫りですね。

これらの金融商品取引法に違反する行為によって顧客に不利益が生まれる事がない様、迅速な対応が求められるところでしょう。

投資顧問契約を結んだ会員に対して返金があるのかなど、保証の有無についても状況を把握しておいた方が良いと思います。

株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)の対応状況

関東財務局長の検査・証券取引等監視委員会の勧告を受け、株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)がどういった対応を取ったのかチェックしてみました。

まず1つ目は、会員登録前のサイト内での対応状況

トップページ中央部に上記「株プロフェットの最新情報」が見受けられるものの、行政処分に関する情報は更新されていません

あくまで注目銘柄・相場展望・リアルタイムな株式投資情報を発信するコンテンツという事か!?

他のコンテンツも含めて会員登録前のサイト内を一通り巡回してみましたが、やはり行政処分に関する情報は見当たらず。

まだ正式に行政処分を受けていないが為に現状維持としているのかもしれませんが、対応が後手に回っていないでしょうか?

何も知らずに会員登録する人が今まさに出てくるかもしれませんし、サイト閲覧者へ事実を早急に伝えるべきだと思います。

上記の様に522人も株プロフェットの情報を閲覧しているのであれば、尚更ですよね。

次に2つ目は、日々送られてくるメールでの対応状況

(私は「株プロフェット 詐欺検証」の記事を書いた際に会員登録を済ませています)

証券取引等監視委員会より「FIP投資顧問株式会社に対する検査結果に基づく勧告について」が発表された2019年3月12日から今記事を更新している2019日3月23日まで、株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)からのメールに全て目を通してみたのですが、行政処分に関する情報の発信は全くありません

そして3つ目は、会員が閲覧出来るログイン後のページでの対応状況

ログイン後のページを全てチェックしてみましたが、行政処分に関する情報は見当たりませんね。

会員にすら一報が無いというのは、さすがにいかがなものでしょう…

全会員が証券取引等監視委員会の発表を日々チェックしている訳ではないと思いますし、仮の状態であってもすぐに知らせるべきでは!?

同じタイミングで勧告のあったトリプルエー投資顧問(AAA投資顧問株式会社)は、会員に対して「重要なお知らせ」と題したニュースリリースを出していましたので、株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)の対応の遅さがどうしても際立ってしまう印象。

何よりも、金融庁から金融商品取引業者として認可を受けている株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)が行政処分を受ける事自体、大きな問題。

どの様な行政処分を受けるにしても、会員の株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)への信頼が揺らいだのは間違いないでしょう。

法律違反行為を真摯に受け止めて心の底から反省し、今後の営業努力に活かしてほしいものですね。

尚、2019年3月25日に株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)は行政処分を受けました(FIP投資顧問株式会社に対する行政処分について)。

会員登録前のページと会員専用ページ共に、「平成31年3月25日 弊社行政処分に関するお知らせ」というページへのリンクが追加されていますが、会員へのメール連絡は2019年3月26日15時の時点で確認出来ていません。

株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)に対する行政処分の内容

株プロフェット(FIP投資顧問株式会社)が受けた行政処分は、業務停止命令業務改善命令(FIP投資顧問株式会社に対する行政処分について)。

2019年3月25日から2019年4月24日まで、新たな投資顧問契約は締結出来ませんのでご注意下さい。

FIP投資顧問株式会社が会社名を変更!

事業社のFIP投資顧問株式会社は2019年6月13日、会社名をPEGM株式会社に変更しました。

いくら会社名を変えたところで、過去に行政処分を受けたという事実が消える事はありませんが、新たにゼロからスタートするという決意の表れなのかもしれません。

今後二度と同じ過ちを繰り返さない様、金融商品取引業者として業務に励んでもらいたいところですね。